“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

発売元: エンターブレイン
価格: ¥ 693
発売日: 2010/08/30
おすすめ度 5.0

 いいー話だったー。
 毎回思うけど、このシリーズはいつも気持ちがよく終わってくれるのですごいいい気分です。

 小説って後味の悪い終わりのものが多い気がするので(そういうのばっかり読んでるからだろうか?)、こういう本は貴重でありがたいです。
 モチーフは夏目漱石『こころ』とチェーホフ『桜の園』でした。

 間に入っているななせとの話もほっこりしててよかった。
 それにしても、最初から失恋することが確定していたのに、その失恋もこんなに清々しすぎて顔がほころぶ感じだと嬉しい。
 コノハもかっこよかった。ドキドキしちゃった。