[amazonjs asin=”4102002030″ locale=”JP” title=”レベッカ〈上〉 (新潮文庫)”]

 1940年にヒッチコックによってハリウッド映画化されている、1983年に発表された作品。
 私が読んでいるのは最近新訳で出たやつです。タイトルのレベッカはもう死んでいて、それでも尚ものすごい存在感を放ち、主人公の女性を追い込んでいきます。
 とにかく、どこの誰もが前妻のレベッカのことを愛していて、マキシムの後妻になった主人公に語ります。

 とにかく…ねちっこい。凄く気持ちが悪いです。
 特にダンヴァーズが。

 あと、失礼な人間がたくさんでてくる話だな…と思いながら読み進めてます。
 他人に対する気遣いがあまり無く、自信に満ち溢れている登場人物に埋もれるように主人公の「わたし」は自分に自信がありません。
 私自身は読んでいて、主人公があくまで一般人で、周囲の人物はみんな浮世離れした、ちょっと変な人…という印象を持ちました。

 ちょっと怖い(サスペンス的な)、ゴシックロマンスです。
 序盤の主人公の考えなんかは結構共感する部分がありました。