なんで私なんかがこの世に生まれてきたの。
 私ひとりいようがいまいが、世界に違いなんて起こらないけれど。

 私が居なかったら、相方や、周囲の人の足かせにならなくて済むのにね。
 無駄な出費が減るし、どうせ邪魔になってるだけなのに。

 家事も出来ない仕事も出来ない私なんか、人間で居る価値なんかない。
 こういう気持ちを押し込めようとして、毎日のむお薬が少しずつ増えて、少したりなくなりそう。

 お薬がないと、私はどんどんまた、崖下に転がり落ちていく。
 折角、少しずつ登ったのに。

 せっかく、良くなってきて減薬しはじめたのに。