- 死の泉 (ハヤカワ文庫JA)
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- 発売元: 早川書房
- 価格: ¥ 903
- 発売日: 2001/04
- 売上ランキング: 105531
- おすすめ度
自分にしては早く読み終わった!!…のですよ、これでも。
650ページの長編小説でした。
舞台は戦中戦後のドイツ。
1934年~1970年です。
この作品は『ギュンター・フォン・フュルステンベルク』というドイツ人の作品、『野上晶』の訳…として書かれています。
最初ちょっと混乱しました。
話は、19歳で妊娠したマルガレーテの目線から始まります。
そして、作者とされているギュンターの目線へと移り変わり、戦中ドイツから戦後14年経過したドイツへと舞台が移ります。
ただ…ただ、クラウスが怖いよ……。
最初のほうは、優しげな描写もあったけど読んでいくうちにどんどん怖くなっていく…。
あぁー謎がいっぱいありすぎて書きたいことがいっぱいあるけど…ネタバレになってしまうので自重。
分厚い本ですが、思いの外スラスラ読めます。
そして、先ほど読み終わって、頭クラクラしてます( ̄Д ̄;;
猟奇的であり、また官能的でもある作品でした。
個人的にはもっと同性愛的なものが強くてもいいな…と思いましたが、男女の恋愛であっても、生黒くてそれでいて神々しい不思議な感じに描かれて居るなぁと思いました。
それにしても色々気になる…。