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去年の春頃だったか、書店をぼんやり見て回っている時に偶然見つけた。
アリスの表紙が可愛かったのとタイトルが気になったので、家に帰って読書メーターでチェックしたあとに、図書館で予約した。
それが、今年になってようやく順番が回ってきたので、やっと読むことが出来たのだった。

女子大生、栗栖川亜理は毎晩同じ夢を見る。それは、不思議の国の夢だった。
ある日の夢で、ハンプティ・ダンプティが死んだ。
そうして、大学に行くと中之島研究室の王子という人物が死んでいた。

アリスは夢の中で、殺人犯にされてしまう。
不思議の国では女王が絶対で、犯人だということになると死刑になってしまう。
不思議の国で殺されてしまうと地球でも同じように死んでしまう。
続く殺人事件の犯人を探すため、亜理は犯人を探し始める。

と、そんなストーリー。

不思議の国と地球、両方同じ人間が存在しているようで、そこを合わせていくのが一番の謎解きになっていました。
ファンタジー(SF?)とこっちの世界がごちゃまぜになって、なんとも不思議な感覚に陥りました。

ゴシック&ロリータを愛する女性が好みそうな世界観。
アリスの可愛らしさと、血生臭さが相まって、本当に素敵な世界でした。

10年くらい前に流行った携帯電話のゲーム『歪みの国のアリス(サンソフト)』をちょっと思い出したりもしました。

不思議の国の会話は、ひたすらに噛み合わず、ちょっとイライラしましたが、そもそも『不思議の国のアリス』の世界がこんな感じだったなーと思い出しました。
読み終わった後で新潮の『不思議の国のアリス』をちょっとペラペラしてみたんだけど、「そーだった、アリスってすごく読みづらいんだった…」ということを思い出してそっと本を閉じました。
わたしの中のアリスはいつまでたっても、ディズニーアニメのアリスなので、ハンプティ・ダンプティとかも出てこないんですよね。
ハンプティ・ダンプティというと、中学1年の時の英語の教科書に乗っていて、夏休みに1章まるごと暗記して来いという宿題が出ていたことを思い出します。

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このイラストにピンとくる人も多いはず。


この先ネタバレ。(自分用メモ)

栗栖川亜理=眠り鼠
ハム美=アリス
井森=ビル
田中李緖=白兎
王子=ハンプティ・ダンプティ
篠崎教授=グリフォン
広山准教授=メアリーアン
田端教授=ドードー
谷丸警部=女王
西中島刑事=公爵夫人
中学生=帽子屋と三月兎
?=チェシャ猫
?=赤の王様

ここまで。