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儚い羊たちの祝宴 / 米澤穂信

2012.09.19 Wed 14:47

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

発売元: 新潮社
価格: ¥ 500
発売日: 2011/06/26

 古典部や小市民なんかを片っ端から手にとって読んでいました。
 そんな中で、もっと近年に発表されている作品も読んでみたいと思って手に取っています。

 簡単に言うと、ちょっと後悔するくらい怖いです。

 追想五断章を読んでいた時も、最初は三上延のビブリア古書堂を読んでいる時と変わらない気楽さで読み始めたのに、どんどんどんどん話が重くなっていって暗雲が垂れ込めてくる感じだったのに、今回読んだこっちは更に酷かった。

 作品は5章で構成されていて、登場人物はどれも違う。
 共通点は良家が舞台であるということ。それから『バベルの会』という読書サークル。
 この5章すべてが、後半になるにつれて、とんでもない恐怖を覚える。怖いのに読むことをやめられない。

 読後感もこれまでになく最悪であり、心地よさは皆無である。
 なのに、またこの著者の作品を読みたいと思ってしまう。麻薬のようだ。

 まるで、自分自身が殺人を犯してしまったような気持ちに囚われ、前後不覚の恐怖に苛まれるのでした。

 『玉野五十鈴の誉れ』は最後の1行を読んで、解説にも書かれていたように、なぜか笑ってしまう。こういう自分にも気づき、また嫌悪感に苛まれるのでした。

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