140205-1

先月末に発売した『終物語(中)』。16冊目の<物語>シリーズ新刊にして、時系列では猫物語(白)の裏側のストーリーになります。
と、ここまで時系列そして世界線も変わってくると、さてどういう順番でストーリーが進行しているのやらよくわからなくなってきます。

正直、今回読み始めた時に「あれ?」と思って確認した私でした。
大雑把に確認してから読み始めましたが、細かいことはWikipediaとかに載ってるみたいです。
そのWikipediaの時系列を元に、カレンダーにしてみたんですが、曜日とかを確認してみると、どうも2006年のカレンダーとぴったり合うらしいことに気づきました。
奥付を見たら、化物語(上)の初版は2006年11月1日発行となっていました。なるほど……(気づくの遅い?)

<物語>シリーズ 時系列順

とりとめないように続いていたセカンドシーズンのストーリーでしたが、こうしてカレンダーでまとめてみると、すべてが計算されて書かれているのがわかる…気がします。

ここから感想。
今回はいちばん時系列がごちゃっとしてるところ、8月23日の学習塾跡からはじまりです。
用事があって駿河を呼び出したところに、謎の影武者が現れる。その影武者は駿河の攻撃を受ければ受けるほど強くなる…。
おそらく、今までで一番おおきく伏線を回収したのではないかと思われます。

なぜ、猫物語(白)の時にあの場所に臥煙伊豆湖とエピソードがいたのか。
はじまりの学習塾跡で、影武者から結果的に暦たちを救ったのは何だったか。

そして、鬼物語で語られていたあの人とか。

いろいろがまとまります。
気持ちが悪いのが残ったのはここから冬への話。

臥煙さんが暦を刺した理由。
真宵ちゃん再登場の理由。
扇ちゃんの正体。

あたりでしょうか。
あとがき最後の『扇ちゃんは悪くない』も妙にひっかかりました。
どんな展開が待っているか、楽しみです。

今巻、読み始めてからしばらくはすごく退屈で、数ページ読んでは眠気に勝てない…という繰り返しでした。
駿河と余接が話し相手では、どう頑張っても八九寺Pには勝てないのだな!という本当にどうしようもない感想なのですが……
後半、徐々に面白くなってきて、ピークに達したのは暦とひたぎの電話のシーンでした。
非常に真面目なシーンで、会話内容も素敵です。是非、音声で聞きたいです。

終物語 中 (講談社BOX)

発売元: 講談社
価格: ¥ 1,575
発売日: 2014/01/29