三浦しをんの『月魚』を今朝方読み終えた。
200ページちょっとの短い文庫本なんだけれど、序盤数十ページを読むのに驚くほど苦労して、時間がかかった。
途中から、出ていった父親とのバトルなんかがあり、サクサクと読み進められるようになる。

なんだかんだ楽しく読めたし、嫌いじゃない。
そこここにBL(というよりJUNE)の匂いがするけどそれも嫌いじゃない。むしろ好きだ。

寝て起きて、一度リセットしてから改めて最初からちょっとだけ読み返してみる。
BL小説として読むと、びっくりするほど最初からそれだと気づいた。

たまに一般小説にもこういったものが隠れている。
私はBLも読むけれど、どちらかというと耽美なものが好きで、背徳感や秘め事が前面に出たものが良いのです。

過去、好きで読んでいた小説(ライト文芸系)のシリーズがあり、それがある時から突然BL臭を強く感じるようになった。作者は最初から匂わせていたのかもしれないけど。
そのシリーズからは気持ちが遠くなってしまった。何やら、自分の中の地雷を踏んだらしい。

なにがツボでなにが地雷なのかは、自分の中に明確に存在するけど説明することはできない。