何ヶ月か前に予約していた本が手元にやってきました。
読書系のSNSのランキングを気が向くと眺めては、気になったものを図書館で予約入れる読書の日々です。

それにしても、引っ越しをしてからこっち、あまり冊数稼げずにいます。
今まではそんなに心に響かない本でも2~3日もあれば読めたのに、最近はそれなりに面白い本でも1週間かかったりする。やっぱり生活が変わって落ち着けていないのかもしれない。

この本も返却日が間近で、ひょっとしたら読み終わらないうちに返すことになるかもしれないと思って読み始めたんだけど、面白いです。150ページくらいしかないし、すぐに読み終わっちゃうかもしれない。

90年代の大人になりたての男女の、ちょっと排ガス臭くてネオンが光って見える舞台に夢中になる。

自分が若い頃に売れ線の作家から生まれるこういう話はたいていバブルで、自分は子供すぎて外国みたいに思える部分も多い。
だけど、90年代中盤から始まるこの話は、自分でも覚えのある時代で、それでいて東京と地方では世界が違うから、ファンタジーのようでもあって、不思議な感じがする。
でも、読んでいると、この頃に500mlのペットボトルが急に普及してきたなぁとか、都度、その頃を思い出したりするのです。

今、あの時代を生きたいとは思わないけど、10代を生きたあの頃のことは、良い思い出で楽しい時間だったなぁと、なんとなく思い返しながら読んでいます。