2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2214ページ
ナイス数:50ナイス

かいぶつのまちかいぶつのまち感想
羅針盤の続編。前作よりも読みやすかった。今回は卒業した者の立場から見た高校演劇で、大人になった彼女たちが現役の彼らを見て思うことに共感ができた。モノローグを読みながら、誰の語りかを考えたり楽しかった。今度は大人の小劇場の話も是非読みたいな。
読了日:11月28日 著者:水生大海
少女たちの羅針盤少女たちの羅針盤感想
読み始めてみたら、思ってたよりガッチリ組み込まれていて、真ん中から後ろはあっという間に読めました。驚きはあまり無かったけど面白く、高校演劇をモチーフにしているのも『実際にはこんなにトントン拍子に評価が得られることはないだろうな』と思ったけれど、女子高生のキャッキャした雰囲気や敵意を剥き出しにする描写が妙にリアルで好みだった。ただ、前半の4年前の描写が誰目線なのかがわかりにくくて、ちょっと混乱した…
読了日:11月21日 著者:水生大海
消えない夏に僕らはいる (新潮文庫)消えない夏に僕らはいる (新潮文庫)感想
児童文学のような雰囲気だと思いながら読み進みていたら突然ドカンと重い事件。アクの強いキャラクター達にイライラさせられる場面も多かったですが、楽しくあっさり読めました。ただ、学校のカーストみたいなのとかは中学生の時はあったけど、高校でもこんな事あるのかな?と疑問。それから、ミステリというよりは、謎解きゲームを小説に少し取り入れましたという感じかな。青春モノとしてはとても良かったです。
読了日:11月16日 著者:水生大海
雪には雪のなりたい白さがある雪には雪のなりたい白さがある感想
自分のことを言われているみたいで、ドキリとした部分のある作品だった。公園を題材にした4篇、どれも切ないけれど暖かくて、良かった。
読了日:11月16日 著者:瀬那和章
ココロ・ドリップ ~自由が丘、カフェ六分儀で会いましょう~ (メディアワークス文庫)ココロ・ドリップ ~自由が丘、カフェ六分儀で会いましょう~ (メディアワークス文庫)感想
最近良くあるカフェものかな、と穿った見方をしたところから入って読みはじめましたがとても暖かいお話で読んで良かったと心から思いました。ヒロインが綺麗で外交的なのもこの手の作品では珍しい感じ。あとがきから感じる著者の雰囲気もとても良くて、図書館で借りて読みましたが改めて買って手元に置いておきたいなぁ。
読了日:11月9日 著者:中村一
魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)魔法少女育成計画 (このライトノベルがすごい! 文庫)感想
書いている方の趣向が全体からぼやーっと漏れ出てくるような感覚に若干引きながらも、話はわりと面白かったです。ところで本文中の『皮膚には傷や痣や産毛はおろかホクロやアカギレさえない』(22P)って『人間としてアカギレはあって当然だけど、産毛はなくて当然だ』という解釈になってしまうと思うんです。わざとこう書いているのならば著者は物凄いフェティシズムの持ち主だと思います。
読了日:11月8日 著者:遠藤浅蜊
ほんとうの花を見せにきたほんとうの花を見せにきた感想
薔薇とか百合とかを綿あめみたいに柔らかくて甘いもので包んで、その結果、桜庭さんの独特の雰囲気に包まれた、暖かくて苦いお話になったと感じます。ムスタァ、梗、洋治、茉莉花、桃、類類。人と吸血鬼がくっついたり離れたり。満足感でお腹がいっぱいになりました。小説の最後から最初へまたループするような構成なのもいいなと思いました。
読了日:11月5日 著者:桜庭一樹

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