発売元: 講談社
価格: ¥ 1,680
発売日: 2013/05
唐突に発売が発表された暦物語。
発売日に買いに行ってぼちぼち読み始めてやっと読了しました。
阿良々木くん視点で、高校3年制になったばかりの4月(吸血鬼直後、猫前)から各月を追うようにそれぞれのヒロインに焦点を当てて描かれていく話。本当に些細な謎からはじまりました。
5月のひたぎさんとのエピソードは、GW直後で母の日直前。蟹が解決してすぐくらいの話。まだ付き合っていないふたりというのもなんだか新鮮だし、メメが出てくるのもなんだか嬉しい。
なんだかんだ、初期のメメがいるエピソードのバランスが私はスキだなぁとしみじみ思いました。
メメがいなくなった後の阿良々木くんは自分の吸血鬼体質を最大に使って死にに行くのに、フォロー役がいないのが寂しいなぁと思います。
途中、寝落ちしながらすこしずつ読んでいたのですが、ラストはハラハラしながら読んでしまいました。西尾作品っていつもそう。後半は落ち着かなくてどんどん読んじゃいます。
それにしても気付かされたのは、セカンドシーズンになってから刊行された本の内容が、私の頭のなかに全然残っていなかったところかな。断片的に覚えてたり、誰の語りだったかは覚えているんですが肝心な所をさっぱり覚えてなかった。
どのくらいひどいかって言うと『くらやみ』…あぁー…なんかそんなのがあったような気がする…くらい覚えていません。
読み返そうかとも思ったんですが、7月からアニメも始まることだしその時にアニメ放映と合わせて読み返しつつでいいかなぁと思ってたりしました。
今回読んで、すごいなぁと思ったのは、文章、会話、全部声が脳内再生されること。
私が繰り返し観ているせいもあるかもしれませんが、それよりも、作者の脳内で声が響いて書かれてる気がすると勝手に感じました。
このセリフはこんなふうに読まれるのかなぁ…とか想像しながら読む楽しさもやはりあります。
最後、今までにはなかったような引きがあったので、この後がとても気になります。