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ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2005/10/07
  • 売上ランキング: 32758
  • おすすめ度 3.0

 読み終わりました!
 評価があんまり高くないので、どうかなー?と思ってたんだけど、面白かったよ。

 やっぱこの作家さん好きだなぁ。

 物語の始まりは中世ヨーロッパ。
 そして、近未来のシンガポール。
 それから2007年。

 赤朽葉、私の男と同じように語り手が変わっていく形式の小説です。
 最後にうわっ、そういうことなんだー????みたいな感じで謎が解決します。
 …するんですが、謎が大分謎のままになってしまっていることが、この星の数の原因なんだろうなと思います。結局黒幕は謎のまま…。

 この方の、少女の語り口は最高だと個人的に思うのです。

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読み終わりました。
やっぱ桜庭さんの少女描写は最高だなぁ…。中学生の時、私こんなこと思ってたかなぁ。

性描写について、衝撃を受ける少女の様子が書いてあるのですが、私は主人公の荒野までではないにしろ、性的なものについて受け入れられないです。
29歳になった今でもそうなんだけど、なんで子供を作る行為が、神聖なものではなく、あんな動物的で美しくないものなんだろう…と今でも感じてしまう私はダメなオトナでしょうか…。

三部作の3作目が未発売で、完結していないのですが、少女の頃のちょっと甘酸っぱい記憶を寄り戻してくれるよいお話だと思います。

ブラックペアン1988
ブラックペアン1988
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/09/21
  • 売上ランキング: 286
  • おすすめ度 4.5

 会社の人から借りたブラックペアン読み終わったー!
 本当に読むのが遅くて困ってしまうのですが、読む時間は大体寝る前に限定してて、実質3日でした。

 読み終わったら朝の6時になっててびっくりしたよ…。

 本屋さんで表紙を見てて凄く気になっていて、そんな話しを会社でしてたら、貸してくださったのです!

 すごい面白かった。
 作者さんは本当にお医者さんだそうで、専門用語が多くて、『???』という部分もあるのですが、話の流れはわかりやすくて。
 ちょっとだけ、白い巨塔を思い出したりもして…。

 あぁー本当に大学病院の医師ってのはこういう権力やら派閥やらの中で生きてるのかなー…と思ったりしました。

推定少女 (ファミ通文庫)

発売元: エンターブレイン
発売日: 2004/09

買ってから読み終わるまでに何日もかかってしまった…。
桜庭一樹さんの本は大好き!!なんですが、ここの所、著者の一般書籍ばっかり読んできたせいか、ジュニアノベルでの文体やら内容に戸惑ってしまい、中盤に差し掛かるまで2~3ページ読んでは放置して…っていうのを繰り返してしまいました…。

後半はさすがにラノベながらのスピード感で一気に読めました。

ごめんなさい。正直なところ…微妙。
もうちょっと前に読んでたら面白いって感じてたかもしれないなぁ。

それにしても世界観が独特。
この方の書く世界はやはり好きです。

でも、もうちょっと言葉遊びが欲しかった…。

きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

発売元: 講談社
価格: ¥ 924
発売日: 2003/11/08

先に、後作品である『不気味で素朴な囲われた世界』を読んでしまったので…という理由で買ったんですが、そっちよりは面白かったかな…と思えました。
段落がなく、ひたすら文字が続くのはこの人の手法のようですね…。2冊目になったら慣れました。

それにしても。
主人公の男がダメすぎる。
最初から最後までダメだったなぁ。どうせなら箱彦ともデキちゃえよ!といいたくなるくらいのダメ男っぷりでした。
なのに、まわりの女がみんな満足そうなのはどうしてなの!?

理解できない!!!

まぁ、黒猫さんは最高でした。
ミステリーのウンチクと小説に対してのウンチク満載の1冊です。
理屈っぽい方にはオススメ?かな?

ところで作中に出てきたマンガ『HIGH SCORE』はあのHIGH SCOREなのかな?
ちょいと疑問でした。

さぁ、つぎは推定少女を読むぞ!!

私の男

発売元: 文藝春秋
価格: ¥ 1,550
発売日: 2007/10/30

読み終わりました。ので感想などを。
まず、この作家さんは女性です。

…というわけで、今回はちょっと泥臭いというか生臭い?話でした。
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』や『赤朽葉家の伝説』でもちょこっとは性描写が出てくるのですが、今回は今までのような生易しいものではなく、本当に生々しいものでした(私が読める範囲で…)。
…それでいて、どこかさらりと乾いた感じもあるんですが…。
序盤に色々隠し事があって、話が進むにつれ、過去に遡っていくのでその詳細が明らかになっていくのですが、序盤に気になったことの結末は書かれていないので、ちょっと気になるまま終ってしまったかなぁ…という感じもします。

でも、よく考えるとそれが狙いなんじゃないか…という気もします。
この方の本は、現実味が薄くて、でも何処かに居るんじゃないか…と思わせてしまうような臭いもして不思議です。

『淳悟』と『おとうさん』(同一人物)と『お父さん』(別の人)の使い分けが絶妙。
正直『おかあさぁん』にはドン引きしたんですが…(読むと判ると思います)、だからこそ『花』の『私の男』というフレーズがとても印象的になるんだろうな…。

文章に、狙ったように平仮名が多く使われていて、それで居て会話口調など、独特なものが多くて、癖がある…と思うので好き嫌いがはっきりと別れるんじゃないかな…と思います。
今回のこの本は、とくに激しく分かれるんじゃないかな…と思いました。

私は、この作家さんの独特の文章にとても惹かれて読み続けているので、どんな内容でも結構すらりと読めてしまいました。

…初めて読んだのはライトのベルの『GOSICK』だったのですが、私は最初にあとがきをぱらりとめくって、ネタバレが無さそうなら読んでから本文を読むんですが、あとがきにいきなり『狛犬を盗んだ友人』の話と、『金パンツ』の友人の話…。もうびっくりして、面白くて、最初に女性の方が書いてるんだなと判ったので、すんなり引き込まれた部分もありました。
ラノベで絵がカワイイやつって、男性が『萌え要素』を狙って書いてるのが多くて、そういう類の本はあまり好きになれないのですが、女性の書くカワイイ女の子というものは、やっぱりとても魅力的に思えるからです…。

と…、色々書きましたが、この著者の本を読むなら他の本を読んでからのほうがいいような気がします…。
最初に何を?と訊かれたら凄く困ってしまいますが…。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』あたりからがいいのかなぁ…。ラノベと単行本両方出てますし…。

 Bookカテゴリを作りました。
 最近になって、結構よく本を読むようになったので…。

 てなわけで、今まで読んできた本とか書いてみようかなと思います。

 小さい頃から、本はよく与えられて読んでました。
 母が人並みに本が好きだったらしく、子供にも本を与えようと思ったようです。

 家には童話シリーズがいくつもありました…。
 私は日本の昔話は怖くてあまり好きではなかったので、海外の…グリム童話とかを好んで読んでました。
 雑誌も、『めばえ』から『小学五年生』くらいまで購読してました。
 マンガのコミックスも小学校に上がった頃から買ってもらって読んでました。

 小説で初めて買ったのは倉本由布の天使のカノンシリーズ。
 結構長く買って読んでました。

 それから折原みとの本。
 この人の名前を知ってる人はきっと同年代だと思います(笑)
 ずーっと好きで読んでたなぁ。

 小学校高学年から、高校1年…くらいまではティーンズハートとかパレット文庫とか、少女漫画家が書いてる小説をよく読んでました。
 武内昌美の文庫とか好きだったんですが、ウルトラCボーイズあたりからBL色が出てきて読むのをやめてしまいました。
 当時の私は、少女マンガといえば学園もので男女の恋愛モノで、BLって単語も出てきたばっかだったんじゃないかしら…とにかく許せなかったんです。

 高校に入って普通の少女マンガだと思って開くと男同士かよ!みたいなのが増えてきた頃に、アニメ好きになってスレイヤーズとかフォーチュンクエストとか読み始めて、あの頃はほんっとーにラノベをよく読んでたなぁ(笑)
 恋愛モノからファンタジーに移行しました。
 心理的にも、中学生の時は一端に恋愛もしてたけど、高校で女子高に染まりに染まって、恋愛に全く興味が無くなっただけ…。

 高校2~3年頃になると、少しハードカバーのものに手を出すわけですが。
 …ちなみに初めてハードカバーを読んだのは中学生くらい。アルジャーノンに花束をです。超メジャーだ(笑)
 インパクトは大きくて話の内容はよく覚えているけど、中間の文章は難しすぎてちょっと苦戦しました。…序盤の句読点やらで区切りまくったひらがなの文章も苦戦しましたが…。

 そして、高校の時に手を出した本が、ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙
 高校2年で倫理の授業の最初に、ラジオドラマの冒頭を聞かせてもらったんだったかな…。そのあと(ラジオ好きだったので)、自分でも放送を聞いて、本を買いました。
 これ、なかなかボリュームが凄くて、でも倫理の授業を受けつつのリアルタイムだったので、読んだ時期的には良かったなぁ。倫理の成績、いつも良かったです。
 哲学者の思想とか…まぁ、考えても答えが出ないような、それこそ人間がここに存在する理由だったりとかなんだけど、その哲学者なりの答えと、それを受けて次の時代の哲学者が導き出した答えとか…。自分なりにも考えながら読んでました。
 そのあと読んだのが聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)。これもラジオドラマでやってたので読みました。
 続きの第十の予言も買って読んだんですが、宗教色が強くなりすぎて途中で断念。
 それ以降、訳文の海外書物は端々に宗教が絡んでいるような感覚があって、最後まで読めたためしがありません。
 洋画を見なくなったのはハタチ前後かな…。これも同じ理由です。

 日本人としては、やっぱり八百万の神…なので、話の盛り上がりに『神様ー』って本気で祈られちゃうと…ふと我に返ってしまうというか…そんな感じです。

 その後もラノベ好きなまま今まで年を重ねるのですが…。
 大分読まない時期もあったりして。

 最近はマリみて・GOSICK・ハルヒで落ち着いてます。

 そうそう、日本・海外に限らず、有名な文学作品を一切読んだことないのもまた私の特徴かも…。
 DSの文学全集でも買って読もうかしら…。
 基礎知識が無い感じで…結構痛々しい…よね。

赤朽葉家の伝説

発売元: 東京創元社
発売日: 2006/12/28

やっと読み終わりました。

300Pで2段組と、中々のボリュームでしたけど、面白かった~~~!!
ミステリーなので、最後にそれっぽいことがあって、それまで読んでて疑問だったことがポンポンポンと解決して終わるんですが、最後のそれよりも、全編通しての流れがよかったです。

赤朽葉瞳子…孫が祖母や周りから聞いた事を語る感じで、戦後の時代から産業革命~オイルショックがあってバブルがあって……と時代と共に話は進みます。

祖母の話、母の話、そして自身へと3章に分けて語られます。
昭和53年生まれの私からすれば、バブル期は小学生だったし(うちは貧乏だったし)、それまでの話は日本史の『現代』の中で習った話ですが、それがとても鮮やかに描かれている感じがして、昔の人はこういう考えで、自信や目標を持って仕事に励み、国のために働いた。
女は家庭を守って子供を産んで育てた。

バブルもとうの昔に弾けて、男女雇用機会均等法も制定されて、女性も働く時代になって、今の私は…?
…と、考えさせられる一面もありました。

一回りほど年齢の違う方に実際に話を聞くと、高校を卒業して就職や進学した直後にバブルが弾けて、同じ年齢でも大卒より高卒で就職した人のほうがいい職場に勤めて高いお給料を貰っていた…なんて話を聞いたことがありますが、そんなことを思い出す一面もあったりとか。

本の話とはそれますが、今社会人として立派に働いていらっしゃる都会の社会人の方(デスクワークとかの)は、女性でもみんな大学を出ていたりして、所詮専門学校卒の、一般職では高卒と変わらない学歴の私とは歴然の差を感じます。TOEIC?ナンデスカソレ?…みたいな(苦笑)
まぁ、なんだかんだと言って、学歴社会に絶望している私です。
そして、高卒の負い目もあるのかもしれないですが、高学歴な人を自分とは違う次元の人のように感じるし、被害妄想ですが、心なしか蔑まれた目で見られてるような気もしてしまいます。

でも、高学歴な人ってなぜか洋裁が出来るとか言うと『スゴイね』って言いますね。
私には不思議でしょうがありません。
洋裁は出来て普通。という環境で生まれ育っているからでしょうか?織物の街だった足利市だからかもしれませんが私が子供の頃、ミシンが踏めるのは当たり前のこと…でした(実家に帰ると私は未だに不器用なチエチャンですよ。トホホ)。
大卒の人にとって、専門的なことだけを学んでひたすら技術を磨くことと資格取得に明け暮れる学生生活ってのは、別世界の話なんでしょうか?
洋裁学校なんて、新宿にある文化服装学院にでも通ってる…とかでもなければ嫁入り修行か、縫製会社でひたすら流れ作業で同じ部位の縫い物をする仕事に従事するのが関の山…ですけど(私はそれがイヤで縫製会社には勤めない。縫製の仕立ては向いてないってのもありますが)。

それを考えれば、オートクチュールやらプレタポルテやらの業種に就けた事は、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
…給料安かったけどね(ノω<。

どっかで生かさないとなぁ…と思いつつ、なんとなく行き詰まりを感じて行動に移せない私です。
独自ブランドを起こしてる人なんて世の中にはいっぱいいるし、そこでなにか突出できるもの…あとその方法と考えると難しい。

…だれか、頭のいい人案をくれないですかねぇ(笑)

……本の話に戻りますが、日本の戦後復興を学ぶのにもいい本だと思います。
中学生だとちょっと早いかな…妾の話とか出てくるし。
高校生以降の方…桜庭一樹さんの本は基本的に女性向けだと個人的には思うのですが(GOSICKとかラノベはともかく)、是非是非、読んでみてください。
1700円の価値は十分にあると思いました。

青年のための読書クラブ

発売元: 新潮社
価格: ¥ 1,470
発売日: 2007/06

 柳美里の本の内容のあまりの重さに耐えられなくなって、救われたのが桜庭一樹さんの本でした。

 上京してすぐの頃、アキバのブックタワーで絵がかわいい小説を見つけて買いました。
 それがGOSICK。きゅーとなヴィクトリカと、起こる事件。

 ちょっとした謎解きもドキドキして楽しいです。

 それでハマって、しばらくGOSICK以外は読んでなかったんですが、新潮の青年のための読書クラブ
 これが私の中で炸裂HITでした。
 マリ見てとも一見かぶるような、お嬢様学校。
 しかし、そこには大阪の下町育ちの普通の生徒や、バブル期はイマドキの制服を改造した女子高生達。
 その学園が共学になる前の100年間の表の歴史には残らないような、いろいろなことが書き記されています。

 そして、今日買った本。
 ☆砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない
 ハードカバーが欲しかったんですが、金銭的都合でラノベの文庫の方を買いました。
 ☆少女七竈と七人の可哀想な大人

 ゆっくり読みます。
 楽しみー。

 読書ってなんて楽しいんだ!!
 好きな作家さんの本を制覇するのが私の本の買い方です。

 後何冊かあるのでお金の余裕を見つつ、買って行こうと思います。

 今回、ハードカバーと文庫両方買って思ったのは、ハードカバーのほうが世界観が広く見える気がするって事。
 これからいい本をたくさん読んで買って、感性を磨いていきたいです。

 私は今年は読書の秋かな。

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