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私たちが星座を盗んだ理由

2014.05.12 Mon 19:23

北山猛邦さんの本、続けて2冊目読みました。
音野順が正統派探偵物ミステリーなのでそれを想像してたら、違っててびっくりな短篇集でした。
以下ネタバレ含めて書きますよ。

恋煩い
好きな人に近づきたい気持ちで、同級生が噂してるおまじないを試す主人公。信じていないと言いながらも実践してしまうあたりがかわいらしいなと思いながら読んでいたのですが、実はそれが悪意に満ちていて、すごいショックを受けました。
階段から落ちればいい、スズメバチに刺されればいい、廃校舎の床が抜けて落ちればいい。
幼なじみの女の子からの殺意に満ちた嘘のおまじない。こわ!

妖精の学校
いきなり幻想小説でびっくり。
絶海の孤島で楽しく暮らす子供たち。大人は先生と魔法使い。
『その場所は何処にも属さない!』
という不吉なメッセージ。
最後に出てくる『20° 25′ 30″ 136° 04′ 11″』という数字。
『北緯20度25分31秒 東経136度4分11秒』だと気付いて検索したら沖ノ鳥島で、絶句しました。
知ってから読み返すとなんとも言えない気持ちになりました。

嘘つき紳士
借金を負った主人公が町中で拾った携帯電話。その携帯で詐欺を働こうとしたら、実は…。
悪意に満ちていて読んでいて一番嫌だったなぁ。

終の童話
100人くらいの村で、怪物に村人が石にされる事件が発生。
その石像を数年後に破壊させる問題が発生した。ファンタジックでありながらも黒い。

私たちが星座を盗んだ理由
七夕の夜に星座を消した少年と、幼なじみの少女二人。
大人になった男女が再び出会って、ハッピーエンドで終わるのかとおもいきや、あまりにも救いがなかった。
星座を消した理由は大したトリックじゃなかったけど、それ以外の部分があまりにも怖かったー。

踊るジョーカー / 北山猛邦

2014.05.10 Sat 17:02

本を探してる時に表紙を見て読もうと決めました。
米澤穂信さんの<小市民>シリーズの表紙と同じイラストレーターさんで、優しい色使いとかがすごく好きです。

この方の本を読んだのは初めてでした。
創元推理文庫なんですが、いわゆるメフィスト系の作家さんらしい。
図書館で借りたんだけど、折角なので講談社新書の本も借りてきました。

踊るジョーカーですが、名探偵の音野順はコミュ障で、でも推理の才能に恵まれている人。
本人は引きこもっていたいところを、推理作家で友人の白瀬に才能を見出されて探偵事務所を開かされる。
白瀬は音野が解決した事件を話のタネにして推理小説を書いている。

白瀬が音野の事務所に探偵事務所っぽいものを買い与えたり、あれこれと世話をするんだけどそれが中途半端なところとかが結構面白い。
机を買ったのになんで椅子はパイプイスなんだよ!! とか、なんで来客者用のソファとか買う前に電気スタンド買っちゃうんだよ! みたいな。

5作収録されてるんだけど、どれも謎解きが面白いし、消去法でしっかり順を追ってくれるので置き去りにされることもなくて良い感じ。
あと本編とは関係ないんだけど、解説を書いてる方の本格ミステリ愛がものすごい伝わってきてちょっとクスリとする感じ。私は全然読んだこと無いので、探偵モノというとアニメでしかわからないですが(残念な人。

終物語(下) 感想&<物語>シリーズ 時系列更新

2014.04.07 Mon 10:47

終物語 (下) (講談社BOX)

発売元: 講談社
価格: ¥ 1,620
発売日: 2014/04/02

読了ー。大変かなと思っていたんですが案外あっさり読み終わり。
とにかく伏線回収ーという感じで大団円という感じ。

あの人とかが出てきて嬉しかったなぁ。

話は、暦物語の直後から。
真宵ちゃんが出てきた理由だとか、ひたぎさんとのデートだとか。
あとは扇ちゃんの正体だとか。

花物語で出てきた扇ちゃん(男)については、なんとなく想像はできるもののまだ語ることがあるのか、それともこのままなのかどっちなんでしょうねえ?
何はともあれ、夏発売予定の続・終物語で本当に最後になるんじゃないかなと思うので、あと1冊何があるか楽しみにしようと思います。

あと、時系列も更新しました。
<物語>シリーズ 時系列

和菓子のアン / 坂木 司

2014.04.06 Sun 22:34

和菓子のアン (光文社文庫)

発売元: 光文社
価格: ¥ 720
発売日: 2012/10/11

読書メーターでずっと話題になっていたので気になっていました。
今年になって図書館で予約してやっと順番が回ってきたので読みました。

主人公は高校を卒業して、進学するほどじゃないし、専門に行くほどやりたいこともないし…という女の子。
デパ地下の和菓子屋さんにアルバイトの面接に行って採用されます。
最初は、体型の事とかとにかく卑屈でどうしようかなと読んでてしんどかったんですが、周りに可愛がられ、褒められるうちに可愛らしいキャラになってきて安心。
と同時に面白くなってしました。

和菓子屋さんで繰り広げられるいわゆる『日常の謎』。
人は死なないけど非日常なミステリはよくありますが、ここまでしっかり日常の謎してるものは久々に読んだけど、本当に面白かったです。
あと、和菓子の知識も盛りだくさんで、あんこ食べたくなりました。

魔法使いのハーブティー / 有間カオル

2014.03.25 Tue 21:18

魔法使いのハーブティー (メディアワークス文庫)

発売元: アスキーメディアワークス
価格: ¥ 662
発売日: 2013/03/23

初めての作家さんでした。
読書メーターで相性のいいアカウントの方が読んだ本を見ていて見つけた本です。

新しい作品を開拓したいと思っても、自分に合わなかったりするし、出版社さんのサイトやらではいいことしか書いていないので、なかなか難しい。
そんなわけで、読書メーターの相性を使わせて頂いてるわけです。

なんかもう、いい作品に出会えて良かったです。
メディアワークス文庫の本は少ししか読んだことがないんだけど、電撃のもうちょっと大人向け文庫というイメージ。
でも、電撃文庫は男性読者むけに作られてて最近私はあまり手を出さないレーベルになってしまっているのでメディアワークス文庫も男性向けの雰囲気が強いのかなというイメージが勝手にあったんです。
でも、読んだメディアワークス文庫を思い返すとそうでもないな…と気づいたり。

魔法使いのハーブティーは幼いころ母を亡くして親戚をたらい回しにされてる14歳の女の子。
彼女が、夏休みの間だけ預けられることになってやってきたのが、ハーブティーの喫茶店。

Lesson1~3の短編が収録されていて、そこには悲しい、切ないエピソードがたっぷりつまっています。
一応の謎解き、解決はハーブ。という感じですが、ミステリー色はほぼ無いと言っていいのかな。

とにかく優しい話でした。

一時期、人の悪意がグルグルとぐろを巻いているような話を好んで読んでいたことがあるのですが、最近は辛くなってしまって読めなくなってしまいました。
なので、こういう優しい本に出会うとホッとします。

千里眼

2014.03.15 Sat 01:49

千里眼 完全版―クラシックシリーズ〈1〉 (角川文庫)

発売元: 角川書店
価格: ¥ 660
発売日: 2007/09/25

千里眼シリーズの1巻、読み終わりました。
古いものは小学館から出てて、新装は角川から出てるってことでどっち読めばいいかな? と思っていたのですが、どうも時代背景的にも新しいもののほうがよさそうだということで、角川の方を読みました。
というのもQシリーズを図書館で借りて読んでいるのですが、予約待ちをしていると先に読み終わってしまうのでなにか無いかなと思って読み始めたのです。
表紙が苦手なのでとっかかりに時間がかかってしまいましたが、読み始めたらわりとあっという間でした。

アクション映画か何かを見ている気分でうわーっと思っていたら読み終わってた。
続きも是非読みたいのですが、Qシリーズと同時進行して混乱しないかどうかいまちょっと悩んでいるところです。

万能鑑定士Qの事件簿 / 松岡圭祐

2014.03.03 Mon 22:41

万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)

発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
価格: ¥ 540
発売日: 2010/04/24

1~2巻を読み終えたので感想。

なにやら人気があるシリーズらしいということは知っていましたが、読む気はありませんでした。
でも、ここ最近読書づいてる勢いで図書館で借りてきました。というか、予約して1ヶ月位待って順番が回ってきた。

最初に出てきた公務員の人がもう関わってこなかったのはちょっと残念なような感じがしました。
で、読んでるうちに話が沖縄に移って、聡明そうな莉子の意外な高校時代が描かれ始めた。
そうかと思ってたら近未来のハイパーインフレが起きた荒廃した東京が描かれてて、どんどん混乱するうちに1巻が終わり。

2巻を読んだらいろいろわかったのはいんだけど、舞台がリアルな日本であることと、荒廃した舞台とのギャップに苦しんでなんだかよくわからないことになった。
そもそもが近未来とかだったら違和感なく入り込めたんだけど。
でも、話は全体を通してすごく面白かった。ストーリーがというよりは、作中に散りばめられている雑学が面白い感じ。
ただ、宝くじに関しては、ただ弟(だっけ?)が伝聞したから、銀行員に当選番号を見ただけで笑われたと言ったのか、それとも作者自身が宝くじを買ったことがないのかどっちだろうと思ってしまった。宝くじの当選確認って、機械でやるよね?

まぁとにかく面白かったので今後にも期待ってことで、続きの予約が回ってくるのを楽しみに待つことにします。

初めて買った小説、覚えてますか?

2014.02.19 Wed 14:38

140219-1

まつげの先に、しずくを感じた。
あれ? と空を見あげると、細かい細かい水の矢が、ゆらりゆらりと降りてくる。
雨だ。

学級文庫でもないし、児童書でもない。絵本でもない。
初めて自分で買って読んだ小説って、なんだったか覚えていますか?

私はこの『天使のカノン』という本でした。

小学校高学年の時、友達がコバルトの小説を読んでるという話を聞きました。
で、母親にそれを話したら、いいんじゃない?という事になり、近所の書店に買いに行きました
当時、コバルト文庫(というか集英社文庫のコバルトシリーズだった)は書店でかなりのスペースを占めていました。
まだ、漫画家さんが小説を書いたり、マンガのノベライズなんかも流行る前の話。
友達は赤川次郎の吸血鬼シリーズとか、氷室冴子のなんて素敵にジャパネスクとかを読んでる子がいたかな……

私はファンタジーとか時代物とか、あまり興味がなかったので、自分で読みたい本を探そうと思って、表紙を開いたところにあるあらすじとかを色々読んで決めました。
あと、絵が可愛かったから。

主人公は13歳の女の子。で、現代の恋愛もの。
当時少女漫画ばっかり読んでたわたしが読むにはぴったりだったのかな…。
この本はシリーズで、1冊で1歳年齢を重ねていきます。
なので、当時から主人公より小さかった私はあっという間に置いて行かれて、主人公がおとなになってしまって。
読んでいた私は置いてけぼり。よくわかんないなぁ…と思った記憶。

今回、ちょっと思い出して、図書館の蔵書検索したらひっかかったので借りてきたんですが。
表紙見て懐かしいなぁと思って、値段を見て『350円(税込み)』にびっくりして(いまなら500円くらい)。
あとがきを読んで、20代前半の著者がかなり大人びたことを書いていることにくすっとして。
で、書き出しを読んだら、すごい既視感にめまいがしました。

内容はあまり覚えていないんだけど、読んだら思い出すのかもしれない。
当時、あまり小説を持っていなかったし、私はマンガを書いていたので、この小説が漫画になったらどんな感じだろうと思って、小説を読みながら台詞でコマ割りしたりしてた…ということをすごく思い出しました。
なんてくすぐったい……!! 私恥ずかしい!

ゴーストハント / 小野不由美

2014.02.13 Thu 05:53

ゴーストハント1 旧校舎怪談 (幽BOOKS)

発売元: メディアファクトリー
価格: ¥ 1,260
発売日: 2010/11/19

30代中盤以上の女性の皆様には『悪霊シリーズ』と言ったほうが通じるかもしれません。
ティーンズハートで出ていたホラー小説…私はそういう認識でした。

とは言え、私は残念ながら読んだことがありません。
ティーンズハートは折原みとばっかり読んでいました。小林深雪も読んでたな。あと、中学生の時は女流棋士でもある林葉直子の小説を友達が貸してくれて、それを読んでました(とんでもポリスシリーズ)。
林葉直子はスキャンダルが目につき、あまりいい印象はなかったですが、小説は結構面白かったなぁ。

そんな程度しか読んでないティーンズハート。
そして悪霊シリーズなのですが、イコール『ゴーストハント』だということは、私は今回読む前に調べるまで知りませんでした。

ゴーストハントを知ったのは、97年のラジオドラマでした。
関東ではニッポン放送の荘口彰久の番組内で、
関西では宮村優子の直球で行こう!の番組内で流れていました。

聞いてたけど、LFもOBCも雑音がひどくちゃんと聴けなかったので印象は薄い。ただ、ホラーは苦手だけど面白そうだなぁと思ったことは覚えています。
それも、どっかから入手して聞きたい気がする。…というか、身近のみやむーファンの人に聞いたら持ってたりするのかなぁ?

その後、2006年にアニメ化しました。見てたけど全話は見てない。

読むきっかけは、読書メーターで本を探していて、自分と読んでる本の傾向が近い人が表示されるので、そういう人たちの読んだ本を見てたら出てきたんです。
で、新装版が2010年から出ていることもわかって、図書館で蔵書検索をしたら出てきたので借りてきました。

読み始めたら、昔なつかしい少女小説の文体に軽くめまいがしました。
一人称『あたし』。あと妙に古めかしいモノローグにつっかえました。でも、読んでいくうちに懐かしい気分になりすぐ慣れた。
あと、折原みとの昔の小説ほど少女少女していなくて、ストーリーも骨太。
『あたし、誰々。何歳。身長何センチ、体重何キロ。とりたてて特徴もないフツーの女の子。』みたいな感じの自己紹介がない(←昔の少女小説にありがち。

いやー、おとなになっても楽しめるわー。すごいわー。
このまま最終巻まで図書館で借りて突き進もうと思いますよ。

ちなみに、小野不由美さんて名前を聞くとそれだけで、本屋さんを思い出しますよ。
高校生の頃よく通ってた書店で、ホワイトハートの背表紙の中でもとりたてて幅を利かせてました。なつかしいなぁ。

これを期に、小学生の頃初めて読んだ少女小説もおとなになって今読み返してみたいなと思ってます。

猫舌男爵 / 皆川博子

2014.02.10 Mon 19:11

猫舌男爵

発売元: 講談社
発売日: 2004/03

皆川博子さんの短篇集。図書館で借りてきました。

水葬楽

世界は戦後何年経っているのかわからないが、敗戦国。
女性の一人称で語られる不思議な世界。
この国の平均寿命はすでに29歳となっており、死は突然訪れるのではなく、衰弱したところで容器に入れられゆっくり死んだら溶かされる。
主人公と兄はいつも一緒にいるのでなにかと思ったら結合双生児だった。
切り離され、『弱い方』と見なされ排泄口から下半身半分を失いひとりで生きる主人公がなんとも言えず悲しい。

猫舌男爵

表題作。
表紙も絵本のようだしどんなかなと読み始めたら、本編は出てこず、日本語の分からない外国人が翻訳したという事実と関係した人間の手紙だけで構成されてた。
猫舌を拷問だと想像したり、沼太夫を『ヌマフトシオット』、鶴屋南北綺譚を『ツルヤミナミキタキタン』と読み違えた挙句『鶴が飛来した!』と訳すなどとぼけてて面白い。
そして、この人の日本語講師は訳の間違いを指摘するよりも、講師が吉原に行ったことがあると本に書かれたおかげで妻と不仲になったとひたすら愚痴をこぼす。
どいつもこいつもとんちんかんで面白い。

オムレツ少年の儀式

舞台はプラハ。
国境の田舎で生まれ育った息子と夫を急に亡くした妻は、生前夫が話していた都会へ。
ヨーロッパが舞台の読み慣れた話。
であるが、やはり悲しい。

睡蓮

救われない生涯を遂げた女性画家。
時間を遡る形で家族や、師匠であり愛人でもあったジークムントとの手紙のやり取りや、周囲の人間の日記などで綴られる。
本当に報われないと思うし、ジークムントという人間は最低で許せないとも思った。
とにかく途中で読むのをやめることが出来ず最後まで読み切る。辛かった…。

太陽馬

突然、朕は…≪睡る沼≫…陰に3筋の弦を…と始まったのでわけが分からずに混乱。
読んでいくとそれは作中劇で、実際はロシア革命やらを舞台にした話でありました。非常に血生臭い、そして糞尿臭い作品で、でもとてもよい歴史の勉強になりました。

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