ばらばら死体の夜 / 桜庭一樹
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- 2011.05.09 Monday 00:35
舞台は千代田区神保町。
古書店の2階に住んでいる女性と、過去にそこに住んでいた男性。
出会い、体を重ねる。
…私は本を読む時、まず最初に後ろのページをめくってしまう癖がある。
でも、一般書籍ではあとがきや脚注がないものも多いので、最後のシーンをうっかり読んでしまわないようにそーっと開く(笑)
この本は、後ろに参考資料が載っていて、なんとなく見た感じ、消費者金融とか多重債務とかの資料が多くて、あまり気乗りしないままに読み始めた。
しかし、出だしの所からじんわり引きこまれていく。
時間と、語り手を変えて進んでいく。
怖いなぁ…と思いながらも、なんだか自分がどうにもできない借金を背負ってしまったような錯覚にも囚われてくる。
主人公の女性とも同年代。リアルだ。。。
読んだあとはなんにも残らない。でも、すごかった…。
ドロドロのローションの海で溺れていくみたいだった。
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