開かせていただき光栄です / 皆川博子
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- 2012.06.06 Wednesday 17:55
外科医で解剖教室を開く、ダニエル・バートンと弟子たちと、田舎から詩人になるべくロンドンにやってきたネイサン・カレン。
ダニエル・バートンは墓あばきから屍体を買っては解剖をしたり。
ネイサン・カレンは慣れない都会で色々な目に遭ったりしています。
舞台は18世紀のロンドン。
あらゆる物に税金が課せられていたり、街は煤けて真っ黒。工業排水や汚水で酷い汚染のテムズ川。
そんな時代背景で巻き起こる、謎の屍体。
ここに隠していったのは誰か、はたまたこの屍体は一体誰なのか。
やー、面白かったです。
汚染された街と、耽美な描写がマッチして素晴らしいです。
あと『チップを渡す』という行為が酷く野蛮なものに感じた作品でありました。
久しぶりにステキミステリーを読んだなぁ!!と感じました。
文筆業40年の著者。80代の女性が書いてると思うと益々胸がときめきます。
個人的に、盲目の検事の助手であるアンのキャラクターが凄く面白くて好きでした。
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