クドリャフカの順番 (角川文庫)

発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
価格: ¥ 660
発売日: 2008/05/24

 2巻だけ手に入らなかったので、飛ばしてよみました。
 この巻は、語り手も変わり、いろいろな視点からカンヤ祭の雰囲気が描かれているし、同人誌のことや、わらしべ長者のことなど色々な出来事が最後に一つの渦にまとまっていく感じが面白かったです。

 今回はカンヤ祭を舞台にちょっとした事件が起こっていきます。
 部室から一歩も動かずわらしべ長者状態に物々交換をしながら文集を売りつけていくホータローと、様々な文化祭の催しを純粋に楽しむ里志と、真面目一辺倒に文集を売ろうと考えるえる(諦めるの早すぎw)と、漫研で起こった問題に首を突っ込んでしまった摩耶花。

 目的は古典部の文集を少しでも多く売らなければならないという所だと思うのですが、方法はそれぞれで、またそこに『十文字』事件が絡んでいくのが、とてつもなく面白かったです。