発売元: 角川書店
価格: ¥ 540
発売日: 1976/11
おすすめ度
ドグマグですっかりトラウマになってしまった私の心が、少しだけ癒されました。
面白かったです。
嘘に嘘を重ねて壮大な虚構の世界を作り出している女性、姫草ユリ子。その被害に遭った周囲の人間達と、それであっても、彼女を嫌うことのない不思議さ。
読んでいる自分自身も、姫草ユリ子のことを最後には嫌いになれないでいることに気づいてびっくりしてしまいました。
そんな『何んでも無い』と、女車掌の手紙によって語られる『殺人リレー』、それから、ミス黒焦事件という新聞記事からはじまる、『火星の女』の三編構成。
別に短編を収録された1冊です。
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