久しぶりにすごい本を読んでしまった。
 結論から言うと『いい意味で』もう二度と読みたくありません。
 トラウマを引きずり出されて辛い思いになって、怖くてページが開けなくなったからです。
 しかし、なんとか読み終えることが出来ました。ほっと一安心。しばらくはもっと軽い本を読みたい。

 私が面白かったのは、『私の名を知るものはいない』と『化石の兄弟』と『頭の穴』の3篇。
 トラウマをひきずりだされたのは『タマゴテングダケ』でした。

 『頭の穴』は、なんで8ミリのドリルを使った!?DIYでももっと細いの売ってたでしょうに…と思っちゃった私。
 掘りすぎて…というよりは麻酔が切れてたんじゃなかろうか?
 でも、主人公の焦りとかがそのまま読み手に伝わってくる臨場感が素晴らしかった。

 臨場感といえば、他の作品も同様で、あまりにもリアルに悪いものを次々と見せられるもんだから、本当に辛かった。

 ちなみに、本の装丁も蛍光ピンクとか蛍光イエローに茶色の水玉とかすごい色合いで、ちょっとかわいく見えるけど、非常に毒々しいです。