“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) (ファミ通文庫)

発売元: エンターブレイン
価格: ¥ 651
発売日: 2012/04/28

深き夜のあはれを知るも入る月の おぼろげならぬ契りとぞ思ふ

 今回のヒロインは『朧月夜』こと『右楯月夜子』です。

 というわけで、源氏物語『花宴』を読みました…。
 なんていうか、藤壺に会えなくて宮中をウロウロしてたら朧月夜と出会って一夜を共にしてしまうという話でした。
 うん、知ってた。こういう話だって私知ってたよ!!

 ヒカルのシリーズは4作目。読み終わった後にぼんやりと源氏物語をよんでいたのです…が。
 ここに来て悟ったんだ。

 野村美月さんの可愛らしい綺麗な文章だけでこの物語を完結したほうがいいという事実にな。

 …というわけで、もう知らないままでいいという結論に至りました。
 さて、今回の月夜子は赤毛が印象的で、御色気たっぷり…かと思いきや。
 思いの外繊細で素敵な女性像でした。

 今回のこの月夜子ですが、髪色での性格分類をすると赤毛は、『赤毛のアン』にイメージされるような感じでお喋りで、短気で…と言ったイメージが多いような気がしますが、一見月夜子はブロンドにありがちなセクシーなイメージだなと思いました。

 それから、話全体の感想ですが、

 前半は帆夏視点の描写が出てくるのですが……顔文字ウッゼ(笑)
 会話で『万が一』のことを『まんいち』って書いてあるのは、しばらく話に入り込めなくなるほどの違和感を覚えました…。万が一って言えばいいじゃんよ…。

 でも、帆夏好きですね。可愛いんだもん…。