東京に戻る日でしたが、その前に入院している祖母のお見舞いに行きました。
痴呆の症状がだいぶ進行してしまって、ずっと家にいて訪問看護の人が来ていたらしいんですが、床ずれが酷くなってしまったのもあって入院になったんだそうです。

父方の祖母ですが、大正生まれの95歳。

お見舞いに行ったら、子供の頃にしか会ったことのない親戚の人とかがいて、ちょっとおしゃべりしたり。
そしたら、ずっと視線が空を彷徨っていたり、うとうとしていた祖母が喋り始めました。

なんだろう? と思ったら、お客さんが来てるのにお茶もないし渡すものもないことを気に病んでたみたいでした。
そういえば、父の実家に行くと祖母がいつも『これ食べろ、あれを持っていけ』と、気にかけてくていたなということを思い出しました。
だから、入院していても、痴呆になっても、人は変わらないんだなぁと思いました。

祖母はすでに、長男とその嫁しか認識が出来ないような状態なわけなのですが、親戚の人が帰ってから、うちの親子で祖母と会話をしていたら。

わたしのことを突然認識した祖母でした。
わたしの顔を見て、にっこり笑った……

実際、私に笑顔というよりも、母に対しての笑顔なのだと私は思うのですが。
そうこうしているうちに、従兄がお見舞いに来たので私は帰宅してきました。