発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日: 2011/03/25
まるっと4年ぶりの新刊。
富士見ミステリー文庫が休刊になってしまって、作者もジュニアノベルから一般書籍に活躍の場を移し、もう出ないんじゃないか…と思っていたこともありました。
ところが、角川文庫から過去作が再販され、ついにこの度新作発売の運びになったみたいです。
桜庭作品にハマったきっかけであるGOSICKシリーズ。
なんだかんだで心待ちにしてました。
いずれ、ビーンズ文庫で挿絵入りのものも発売されるのでしょうが、待てずに購入。
でも、GOSICKはイラストもかなり大好きなので、ビーンズ文庫で発売されたらやっっぱり買っちゃうと思う。
内容はヴィクトリカと父親との対峙。
ソヴレムの劇場<ファントム>に連れてこられたヴィクトリカと、それを追ってきた一弥。
ソヴュールの王妃ココ=ローズ殺人事件の解明がヴィクトリカに与えられた。
混沌の欠片を集めるために奔走する一弥。
そして、謎解きでは、舞台と解決がリンクしているのがとても良かった。
読み始め、4年前のGOSICKを読むのと同じ気持ちで読んだら、少し戸惑いました。
でも、だんだん最近の桜庭作品を読む気持ちに自分自身が切り替わってきたのと同時に、女性描写で好きな部分がつぎつぎと飛び込んできて、そこから先は一気に読みました。
もうそろそろこのシリーズも完走のようです。
残念だけど、楽しみでもあります。