その昔、学生だった頃に先生が、アンティークレースを見せてくれたことがありました。
 15世紀とか16世紀頃の作品で、触ると壊れてしまいそうなくらい古い古いレースでした(多分ベネチアンレースじゃないかなー…)。

 その頃、先生たちが長期休暇を利用してヨーロッパ旅行に行っていた気がするので、恐らくそこで買ってきたものでしょう。。
 想像もつかないような金額で買ってきたと思われるのですが…。

 分厚い本にアンティークレースや織物の実物が貼りつけてあって、ドレスを復元した場合の絵が載っているものだったと記憶しています。
 糸の太さはとても細くて、ミシン糸くらいのものです。

 それは、今では復元する技術がないものも含まれているとのことでした…。
 あの美しさは…もう一度間近で見てみたいなぁ…。

 手作業で織られるレースは、工業生産の時代の波に押されて廃れていってしまったわけですが、やはり温かみがあって、格別です。

 と、図書館で借りてきたレースの本を眺めながら、遠い昔のヨーロッパに想いを馳せるのでしたー……。