黒い犬 (Hayakawa novels)

発売元: 早川書房
価格: ¥ 2,520
発売日: 2000/07
売上ランキング: 233714
おすすめ度 3.0

 ほぼ全編通して、主人公の義父母の夫婦喧嘩について語られているという感じです。

 序章では、主人公の生い立ちから始まり、そして結婚をして妻の母の生涯を文章に残そう、という感じではじまります。
 精神論でいかにも女性的な義母ジューン、理屈っぽくていかにも男性的な義父バーナード。
 彼らは、新婚旅行中のある出来事が切っかけて、思想が互いに食い違い、その結婚生活もほとんどが別居という生活を送っていた。

 そんなあらすじで、語られています。
 マキューアンの変質的な部分を好む人にとっては如何ともしがたい感じでしょうか。私も正直真面目すぎてチョット…という感じではありました。
 あと、先に同著者のイノセントを読んでおかなかったのも、物足りなかった原因かもしれません。