- ファミリーポートレイト
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- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 1,785
- 発売日: 2008/11/21
- 売上ランキング: 741
- おすすめ度
ふと、相方と話していてここのところの時間経過の早さが尋常じゃないことに気がつく。
私は、曜日感覚も日にちの感覚も消え失せて、今日はうーんと、7日か、みたいな感じでカレンダー確認しないと全然分からないし、今月に入ってもう1週間経ったなんて、言われるまで気付かなかった(というか、12月になった実感もあまりない)。
この前なんか、式が終わったら自分は最期を迎えるんじゃないかと、ふと気になって、でも猫の世話が出来るのは私だけだからなぁ…とか、実はもう28歳の最後の日に私は死んでいて(なぜか小さい頃から28歳以降の自分の人生はないと思っていたので)、ここは現実じゃなくって、夢を見てるのかなぁ…とか、よくわけのわからないことを考えたり。
この準備の最中に、2週間もかけてどっぷりと『ファミリーポートレイト』の世界に身を潜めてたからだ…というのも感じる。
読んで、コマコの世界にどっぷり浸かりつつ、自分の小さい頃のアルバムめくってたら、そりゃ本と現実の区別もつかなくなるなぁ…と改めて思う。
この本を読んだ時、私のいちばん好きな本はデュ・モーリアの『レベッカ』だけど、ちょっと順位が揺らいだ。
ファミリーポートレイトは色々な人に薦めたいなぁ…と思う本なのだけど、でもその前に桜庭作品を読書日記も含めた上で読んでからじゃないと楽しみが少し少なくなるような気がした。
あと、好き過ぎて汚されたくないという思いもあって、読み終えてから感想を書くまでに時間があいた…。
とにかく、東京の雑踏を心地よく感じるようになったのは、紛れもないこの本の影響だなと改めて思う。