好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く (メディアワークス文庫)

発売元: アスキーメディアワークス
価格: ¥ 599
発売日: 2013/01/25

昨日ネタにしてた本、読み終わりました。

今年の最初に書店で平積みされているのを見かけたことはあって、でも表紙からして手を取れずにいました。
メディアワークス文庫ってほんとうにこういう事が多い。

でも、読んで本当に良かったなぁと思います。

三姉妹のそれぞれの恋模様。

最初、表題の『好きと嫌いのあいだにシャンプーを置く』
長女の話。
会社の先輩に恋愛感情を抱いていて、でも先輩は妻帯者で、
それとは別に、後輩の男の子からずっと片思いをされてる。

実際、こういう風に手の届かない人ばっかり好きになる人って実際にいて、わたしは不思議だなあと思うことが多い。
結末に関しては、本当に幸せになるのかなぁ?と穿った見方をしてしまった。

次女『恋にクーリングオフがあればいいのに』
ダメな人を好きになってしまう女性。
姉妹の真ん中で、劣等感を持ってるからこそ、こういう男性を好きになってしまうんだろうなぁとも思うし、なんだかこういう気持ちはわかる。
一瞬、良かったなぁと思ったんだけど、彼女はずっとこんな感じで生きていくんだろうなぁと感じたり。

三女『嘘つきをシチューに混ぜれば』
いちばん羨ましいと感じた三女。

…なんだかんだで、姉妹っていいなぁとちょっと思ったりしました。
わたしは一人っ子なので、そもそもきょうだいっていうものの存在はよくわからない。
ただ、恋人にも親にも友達にも相談できないことが、姉妹だったら出来る話もあるのかなぁと感じた。
わたしは、誰にも話せなくて結局貯めこんでしまうばっかりで苦しくなることが大いので、もし打ち明けられる人がいるなら幸せだなぁ…。
と、思ってたらなんだか泣けてきた。