初めての作家さん!

書店では一時期いつもベストセラーのところに平積みにされていてずっと気になりつつも『地雷かもしれない…』と恐れて手を出せずにいました。
というのも、近頃こういう類の軽めのミステリー(加えて表紙がイラスト)が多いのです。
『ビブリア古書堂の事件手帖』も、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』シリーズも好きなので、ひょっとしたら合うんじゃないか? と思いつつもなぜか手が出せずにおりました。
多分だけど、『謎解きはディナーのあとで』が、私に全然合わず、腰が引けてるのかもしれません。「ベストセラーだからって自分に合うとは限らん!」みたいな(笑)

そんな中、沖縄に行った時に、知人がこの本を読んでいたのを目ざとく見つけ、感想を聞いてみたのです。
そしたら、おや? 案外面白いんじゃない? と思いまして、購入に至りました。

よかったです。購入して正解。
短編が何本も入って一つの物語になっているような形式で、コーヒーに関する蘊蓄だったり、登場人物がコーヒー豆になぞらえた名前だったり。カフェに行きたくなります。

謎に関しては人が死なない日常の謎なので、そのへんも好み。
で、ゆるーくそういうものが続くのかなー…そして恋愛も煮え切らないままシリーズとして続くのかなと思ってたら、最後の方はびっくり展開。
あまりに平和ボケして読んでた私は叙述トリックにあっさり引っかかり(しかも2回も!)、あーもう悔しい。

そして、引っかかった後に簡単に振り返ると、地味に伏線が張られているのでした。

今は2巻を読んでます。