もう目が覚めてしまった。
 寝たのは2時前。起きたのは4時半くらい。

 とても変な夢を見て目が覚めて、もう眠れなかった。
 しょーがないから起きて読書。

 昨日の夕方買ってきた、柳美里の『命』はもう読み終わってしまった。

 あと2冊はどのくらいかかるかな。
 読み終わってしまったら、また本が欲しくなるんだよね。

 昼から絶望感でがけっぷちで最悪だったけれど、夜も最悪だった。

 某人より早くお風呂に入って、寝床について本を読んでいた。
 読みながら、彼に1度くらいは様子を見に来て欲しいと思っていた。

 でも、なんだか静かなので部屋をのぞくと真っ暗で、寝ていた模様。
 もう寝てると思ったと言われた。

 今日は、部屋の電気をつけていたくなくて、枕もとの暗めの明かりだけで部屋で過ごしていた。
 電気付いてたのに…。

 昼のがけっぷちと、そう言われたことで悲しくなって台所で泣いていたら彼が来た。
 私をベッドまで運んでくれて、めがねを外してくれて電気を消してくれて部屋に戻っていった。

 でも、眠れなかった私は、手つないでて欲しいとメールをして、部屋に暫くいてもらった。
 私にとって手をつなぐことは、抱擁することよりも、キスよりもなによりも最上級で、落ち着く。

 電気を消して部屋に戻る時だったか、手をつないででくれた後に部屋を出て行くときだったか、記憶は定かではないけど、多分前者に『今日は睡眠薬が効かないんだよね』と言ったら、薬にばっかり頼ってるんじゃないよと、言われた。
 私が反論したら『薬のせいにするんじゃないよ』と言われた。

 私は『精神状態によって効かない事がある』というつもりで言ったのに、そんな言われ方をして、またショックを受けた。

 どうしたら理解が得られるのかなぁ。
 仁科綾さんの本を彼の部屋に置いて、去り際に『本読んでね』と言っても返事はなかった。

 読んでくれるつもりは最初からないのかもしれない。

 彼はもう、私の世話に疲れ果てているんだろう。
 暫く実家に帰ると言ったら『猫の世話はどうするの』って言われた。
 ひとりで居れば、少しは私から文句を言われる事もなくて、気分がまぎれるじゃないか。

 あなたにこれ以上ひとりで負担をかけるのは無理だからと思って実家に戻るって言ったのに。
 私はどうしたらいいんだろう?

 お金さえあれば、入院も視野に入れたいところだなぁ…と感じ始めた。
 家で休めないのであれば入院を考えるのも当然のことだと思う。

 しかし、金銭的な問題から、それは出来ない。

 気分の波があることをイマイチ理解してもらえていない。
 元気になって落ち込んで…こうして自分でも飽き飽きするほどこんなことを繰り返して、それでもいつか快方に向かうことを信じて、私は通院を続けるしかない。

 理解を得るためには、やっぱり、本を読んで欲しいなと思った。
 今日、起きてきたらちゃんと面と向かって本を手渡そう。