2月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2665
ナイス数:168
放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密 (集英社文庫)の感想
個性や障害、それぞれの性格とか家庭の事情とか、バラバラな境遇の人達が少しずつ仲良くなっていく様がとても良かった。相変わらず料理の謎を化学で解決していくのも読んでいて楽しい。前作が大好きでいつか続編が出たら良いなと思ってたのでそれが叶ったのもめちゃくちゃ嬉しい。
読了日:02月24日 著者:友井 羊
六人の嘘つきな大学生の感想
企業の最終選考に残った6人の和やかな様子から、選考方法の変更、そして謎の暴露をきっかけに殺伐とした雰囲気になっていくところが興味深かった。さぁ犯人は?といったところで次章。それぞれ良い印象から合間に挟まれるインタビューで印象が最悪になったところで、語り部が変わって調査。最後にはまた違った印象が見えてくる。どのひとも流石にエリートなだけあって、酷く転落した人も居なくてよかった。それにしても人間って一面だけじゃ測れないから、安易に良い悪いを判断するのは良くないなと改めて感じた。
読了日:02月22日 著者:浅倉 秋成
虚構推理 逆襲と敗北の日の感想
キリンの亡霊の事件解決の裏での六花の思惑、それと九郎の考えがあって、なるほどなぁと読んだ。ところで、柊という人物は、そんなにも魅力的な人物だったんだろうか。それともそれもまた呪いのようなものだったのか。
読了日:02月18日 著者:城平 京
砂嵐に星屑の感想
大阪のテレビ局を舞台にした連作短編。各章の登場人物たちの抱えてるちょっと後ろ暗いものがちょこちょことこちらの胸にも刺さる。震災の話題がわりと多い。結花と由朗の関係がちょっと好き。
読了日:02月14日 著者:一穂 ミチ
赤と青とエスキースの感想
極上の恋愛小説だった。2章を読み始めたときは「エスキース」を中心にした短編集なのかなと思っていた。「赤鬼と青鬼」の最後でひっくり返されて、最終章を読みはじめてようやく本名が出てくる。そういえばどうしてあの絵が日本の喫茶店にあるのかなとかそういう疑問が一気に解消される。無期延期になった二人の関係はこれからも続いていくのだなぁ。よき本でした。
読了日:02月10日 著者:青山 美智子
死物語 下 (講談社BOX)の感想
上巻よりはまだ読めたかなぁ。とはいえ、ネクストシーズンからこっちは、時系列もイマイチよくわからないし、ハマる要素がないまま今に至る感じ。終物語までは時系列をカレンダーにしたりして結構楽しめたんだけど、これは私が変わってしまって楽しめなくなってしまったのかもしれないなぁ。
読了日:02月08日 著者:西尾 維新
少女を埋めるの感想
田舎に実家がある身としては、件の騒動については作者の気持ちが痛いほど伝わるようで、Twitterで眺めてたあの夏に、作者批判を繰り返す書評家側の人の書き込みを見て、私には絶対にわからない理論で生きてる人たちなのだなぁと感じたことを思い出す。純文学とか文壇とか書評とかめんどくせぇな。私は読書は娯楽でしかないやという思いを強くした。ところで『明らかに嘘とわかる事象(P137)』ってなんだろう?名前のことかな?冬子と作者が赤と青の線で重なって立体映像みたいで変な感じがした。
読了日:02月06日 著者:桜庭 一樹
パラソルでパラシュートの感想
美雨のこと、最初は掴みどころがなくて現実にいたら絶対に仲良くはならないタイプだと思って読み進めていくと、琴線に触れる言葉が次々と飛び出してくる。共感と痛みを伴って、でも暗くならずにバカみたいに、お先真っ暗かもしれないのに、真っ暗に向かって笑って飛び出していく感じ。すき。
読了日:02月04日 著者:一穂 ミチ
死物語 上 (講談社BOX)の感想
一冊まるごとコロナウィルスに関することが書かれてて、現実でも毎日のように耳にするのにフィクションでまで結構ですーという派閥のため、なんとも楽しめず…の一冊でした。
読了日:02月02日 著者:西尾 維新
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