Strawberry + Heart | 2008/10/12Strawberry + Heart | 2008/10/12

猫と読書とレースにまみれた怠惰な日々。

<< October 2008 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

レベッカ(下) / デュ・モーリア

レベッカ (下) (新潮文庫 (テ-4-4))
レベッカ (下) (新潮文庫 (テ-4-4))
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2008/02
  • 売上ランキング: 186409
  • おすすめ度 4.0

 マリ見てを間に挟もうと思ってたのに…ついつい最後まで読んでしまいましたよ…。
 そもそも、この本は密林で何かを調べたあとに『あなたにオススメ』みたいに出てきたもので、表紙がオシャレで気に入ったのであまり調べずに買いました。

 上巻は、引っ込み思案な田舎娘がすごい玉の輿に乗っちゃって、周囲の人間に振り回されつつお屋敷で名作劇場のアニメみたいなこととかがありながら、仮装パーティーの日にドレスを身にまとってはしゃぐ少女らしい部分。
 下巻はがらっと変わって、一気に女性らしく、また、奥様らしくなった様子が描かれています。

 そして、マキシムの秘密やレベッカの本当の人間像が描かれて、びっくりする終わりを迎えます…。
 まだ続くと思ってページめくったらあとがきでびっくりしました。

 それと、マンダレーの自然の描写が凄くて、まるで鬱蒼と茂る緑の匂いが伝わってくるかのようでした(あとファヴェルの煙草と酒の匂い)。
 映画を見たことがある人も、後半はストーリーが異なってるようなので読んでみるといいかもー。

レベッカ(上) / デュ・モーリア

レベッカ 上巻 (1) (新潮文庫 テ 4-3)
レベッカ 上巻 (1) (新潮文庫 テ 4-3)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 700
  • 発売日: 2008/02
  • 売上ランキング: 205926
  • おすすめ度 3.5

 1940年にヒッチコックによってハリウッド映画化されている、1983年に発表された作品。
 私が読んでいるのは最近新訳で出たやつです。タイトルのレベッカはもう死んでいて、それでも尚ものすごい存在感を放ち、主人公の女性を追い込んでいきます。
 とにかく、どこの誰もが前妻のレベッカのことを愛していて、マキシムの後妻になった主人公に語ります。

 とにかく…ねちっこい。凄く気持ちが悪いです。
 特にダンヴァーズが。

 あと、失礼な人間がたくさんでてくる話だな…と思いながら読み進めてます。
 他人に対する気遣いがあまり無く、自信に満ち溢れている登場人物に埋もれるように主人公の「わたし」は自分に自信がありません。
 私自身は読んでいて、主人公があくまで一般人で、周囲の人物はみんな浮世離れした、ちょっと変な人…という印象を持ちました。

 ちょっと怖い(サスペンス的な)、ゴシックロマンスです。
 序盤の主人公の考えなんかは結構共感する部分がありました。

1