Strawberry + Heart | 2009/02/28Strawberry + Heart | 2009/02/28

猫と読書とレースにまみれた怠惰な日々。

<< February 2009 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない / 桜庭一樹

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない  A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
発売元: 角川グループパブリッシング
価格: ¥ 500
発売日: 2009/02/25
売上ランキング: 9507
おすすめ度 3.0

 富士見ミステリー文庫から2004年11月に出版された後、作者が一般書籍のジャンルに足を踏み込むきっかけになったらしい作品。
 更に、2007年3月に角川書店から単行本で出版され、今回、角川文庫で再び出版された、なんか変な感じのする本ですね(笑)

 古くからのファンにしてみれば、今更なぜまた文庫で出すのか意味がわからない部分もあるような気がしますが、いわゆるラノベに手を出しにくいし、単行本を買うのはちょっと…という場合、『直木賞作家の過去の作品かー』というスタンスで読むにはちょうどよさげな気がします。
 それにしても、富士見のを持っているのについ買ってしまう私のような人もいるのでは…なんて(笑)

 改めて読んでみると、最近読んだ『ファミリーポートレイト』や、その他の作品の原点的な香りが、とても漂います。
 そして、読み返してみて「…好きだなぁー」としみじみ思い返す感じです。

 手軽な感じでは漫画も出てるので、ぜひ知って欲しい作品です。

ロリータ / ウラジミール・ナボコフ

ロリータ (新潮文庫)
発売元: 新潮社
価格: ¥ 900
発売日: 2006/10
売上ランキング: 13753
おすすめ度 4.5

 若い女性が持っていた新品の白いハンドバッグの中に奇術師がミルクと、糖蜜と、泡立つシャンペンを注ぎ込んだのに…(略)

 約1ヶ月、この本の世界に出たり入ったりしていました。
 話は大きく2章に分けられており、前半は語り手ハンバートの気持ちの悪い妄想が主に描かれており、後半はハンバートのロリータとの逃避(?)について描かれています。

 正直、感想という感想はあまり持てないくらいよくわからない話だなぁ…。という感じなのですが、世間的に思われているいわゆる『ロリコン』のイメージと、この作品のイメージは、思っているのよりだいぶ離れているなと感じました。
 後書きの作者の言葉にあるように、私たちが国語の時間で習ったような、
『この作品には作者のどういったメッセージがこめられているのか』  というような問いかけは無駄に等しく、更にエンターテイメントでもない、そんな作品でした。

 アメリカの作品だけど、ロシア人の考えは理屈っぽくて難しいなー…と改めてそんな印象が芽生えた作品でした。

1