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“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫 の 2-6-6)
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫 の 2-6-6)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2007/12/25
  • 売上ランキング: 34581
  • おすすめ度 5.0

 そう、この短い生も終わりに近づき
 私がいま請い願うのはただそれだけ
 生も死も
 雄々しく耐える縛られない魂。
       ────エミリー=ブロンテ

ふつかかかってしまった…。
今回はちょっと番外編。
過去に戻って2巻の後の、夏休みのお話でした。
モチーフは泉鏡花の『夜叉ヶ池』など。

番外編でありながら、次に続く卒業編にしっかり繋がってる。
…終わりに向かって思わせぶりな複線も大量にあったり。

次は5月発売なのですが、遠子先輩の素性がわかることが楽しみなような、怖いような…。
不思議な感覚です。

それにしても、毎度読後感が良くて、読んでいて気持ちのいい作品です。

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)
“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 651
  • 発売日: 2007/08/30
  • 売上ランキング: 15742
  • おすすめ度 5.0

───大好きだよ、とっても、とっても大好きだよ。ずっとずっと大好きだよ、羽鳥。

 いよいよ、確信に迫るお話でした。

 しかし、なぜホラー小説ネタから始まったんだろう…。
 というのが、最後に残った疑問。読解力が浅いのかな。

 暴力的な言葉と、憎悪に満ちた愛情が、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフに語られてゆきます。

 ここまで読んできて、このシリーズは本当にスゴイ!
 …と、しみじみ思いました。

 このまま番外編の最新刊に突入します。

 …それにしても。
 銀河鉄道の夜も読んだことないんです…ぐすん。

 というか、いかに自分が王道の文学に興味が無いままここまでやってきたかわかります。
 そういう文学に興味が向いただけでも、このシリーズを読み始めてよかったな…と思いますね。

 ラノベの部類はさすがにじっくり読んでも1日1冊ペースは守れるようです。
 さて続編。“文学少女”と穢名の天使。

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫 の 2-6-4)
“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫 の 2-6-4)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2007/04/28
  • 売上ランキング: 8575
  • おすすめ度 4.5

 モチーフはガストン=ルルー『オペラ座の怪人』。
 オペラで有名すぎる作品ですね。

 私はオペラ座の怪人を、学校の音楽の授業で見て凄く好きになって、その後パリに行ったときに、自由行動でオペラ座に行って、それはそれは感激した覚えがあります。
 …が、本は読んだことがないので、読まなければ……。

 さて、今回はななせの友人の夕歌の行方を求めて、真実を突き止めるための調査に出ます。
 そして色々な人が絡み…。

 …そうくるか!!と思いました。
 次巻は遂に本筋に触れてくるみたいなので、続きも楽しみです。

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2006/12/25
  • 売上ランキング: 1307
  • おすすめ度 5.0

文学少女シリーズの3巻。
今回のモチーフは武者小路実篤『友情』。

読んだことないのですが、三角関係と男の友情を描いたステキな物語なようだ…。ということが遠子さんのセリフからじっくり伝わってきました。

あぁ、読んでみたいけど絶対投げ出すだろうなぁ…。
日本の純文学は、原文のままだと読める気がしませんよ。

本筋の謎も少しずつ紐解かれてきて、これからの展開が楽しみです。

 書き忘れていた読了の本の感想。
 まず、1作目の“文学少女”と死にたがりの道化。

“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
“文学少女”と死にたがりの道化 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 588
  • 発売日: 2006/04/28
  • 売上ランキング: 1441
  • おすすめ度 4.5

 いきなり、女子高生が本を食って味わってるし、あまりに妄想の行き過ぎた少女が出てくるし…。
 ここのところ、ラノベから少し遠ざかっていたので、なんじゃこりゃ~~~~!!!と躊躇してしまいました(笑)
 でも、読み進めていくうちに、引き込まれる。
 遠子の、本に対する熱意がすさまじくて、内容を語る長い会話に引き込まれていく感じ。
 この作品は、シリーズごとに古典文学がモチーフになっているようで、この1作目は太宰治の『人間失格』でした。

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2006/08/30
  • 売上ランキング: 12055
  • おすすめ度 4.0

 2作目。”文学少女”と飢え渇く幽霊。
 こちらのモチーフはエミリー・ブロンテの『嵐が丘』。
 嵐が丘といえば、私は『ガラスの仮面』でしか知らなかった。
 だけど、凄く興味が沸いたので、つい、買ってきてしまいました。
 古典文学は苦手なのですが…最近やっと活字に慣れてきた感じなので、なんとか大丈夫だと思う。
 訳文はたくさんの書店から出ているので、どれがいいか色々調べた結果、岩波書店の新訳のものが読みやすそうなので、それを買ってきました。
 がんばるー。

 …と、言う感じでモチーフになった文学に手を出したくなる感じに面白いです。
 私は古典文学というものを教科書で抜粋した程度しかしらないし、しかも、現代文は大嫌いだったので(読解力が云々というよりテストが暗記系だったから興味なかった)、本当に全く読んでないのです。
 だから、これから色々読んでいけたらいいなと思うのでした。

 そろそろ積み本がなくなってきたので、また面白い本をリサーチしなくては。
 …しかし、今諸事情でクレジットカードを全て切り替え中で手元に1枚もないのですね…。

 そんなわけで、着払いだと手数料かかっちゃうしなぁー…と悩み中です。

キリハラキリコ
キリハラキリコ
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/08/22
  • 売上ランキング: 44698
  • おすすめ度 3.0

 そして、こんかい紹介するのはキリハラキリコという本です。
 少女の日記形式で短編の物語が淡々と綴られているのですが、その日記に書かれていることが、日常とは180度傾いちゃってるへんてこりんな話です。

 なんかよくわからないんだけど、かるーく読めるのでいいですよ。
 好き嫌いは結構分かれる作品なんじゃないかなー…。

 とにかく、変な本です。
 もともと、携帯小説だったらしい?のですが、全然スイーツ(笑)な感じではないので、男性でも好きな方は好きなんじゃないのかなと思います。

倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
  • 発売元: 理論社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/11
  • 売上ランキング: 88985
  • おすすめ度 4.5

 読了しました。
 舞台は太平洋戦争中と戦後すぐの日本。

 当時の少女の目線で描かれたミステリーです。

 …正直、もう一度読んで見なければ詳しくスッキリできない気もします。
 でも、当時の女性のものの考え方や、戦後すぐの人の考え方の変化とか、長いものに巻かれろ…的な人が居たりとか…。

 歴史の面でもなるほどなぁと思わされました。
 学校なんかじゃ絶対に話に出てこないような細かい描写がリアルでした。

薔薇密室
薔薇密室
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 2,520
  • 発売日: 2004/09/25
  • 売上ランキング: 36201
  • おすすめ度 3.5

 金曜日は1日頭痛で寝ていました。

 頭痛なのに本が読みたくて、読んでました。
 読み始め、あまりに現実離れした官能的(?)な世界に入り込めず、なかなか読むのが進まないままだったのですが、途中から引き込まれるように読み進んでいます。

 かなりのボリュームがあるので、まだ半分近く残っているのですが…。
 凄いです。

 読んで、朦朧としながらベッドに横になってたら、自分の頭が狂っておかしくなる気がして怖くなりました。

 舞台は1930年代後半~1940年代のポーランドとドイツ付近。
 戦時中を舞台にしたお話です。

 戦争の描写は、1929年生まれである著者だからこその文章なのだろうなぁとも思えるようなモノで、戦後生まれの人には書く事が難しい…という感想を持ちました。
 それと同時に、2004年に出版された小説なのですが、70歳を超えた方が描く世界だということが、20代の私には到底理解できないような、途方もないとにかく凄い話で圧倒されます。

 それにしても、狂ったお話です…。

ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 714
  • 発売日: 2005/10/07
  • 売上ランキング: 32758
  • おすすめ度 3.0

 読み終わりました!
 評価があんまり高くないので、どうかなー?と思ってたんだけど、面白かったよ。

 やっぱこの作家さん好きだなぁ。

 物語の始まりは中世ヨーロッパ。
 そして、近未来のシンガポール。
 それから2007年。

 赤朽葉、私の男と同じように語り手が変わっていく形式の小説です。
 最後にうわっ、そういうことなんだー????みたいな感じで謎が解決します。
 …するんですが、謎が大分謎のままになってしまっていることが、この星の数の原因なんだろうなと思います。結局黒幕は謎のまま…。

 この方の、少女の語り口は最高だと個人的に思うのです。

 情熱大陸に一番好きな作家さんである桜庭一樹さんが出るということで、珍しく番組が始まる10分前に携帯のアラームをセットして、机の下に潜り込んでいて、殆ど使われていないブラウン管のTVの電源を入れて、床に体育すわりしてTVにかじりついてました。

 なにげなく、今までと同じような感じの日記が続いていたので、何日かに一度、WEBサイトを巡回していたのですが、やっぱり受賞すると身の回りの変化が激しいのだなぁ…と、TVを観ていて感じました。

赤×ピンク (角川文庫)

発売元: 角川書店
価格: ¥ 540
発売日: 2008/02

 赤×ピンクが新装丁で発売されたそうです。
 この本はまだ持っていないのでこっちで買おうかな。

 そーいえば、ラノベで別の作家さんの本なんですが、文学少女シリーズというのがあるんですよ。
 私は2巻を持っていてまだ読んでいないんですが。

 この本が、急激に人気が出たのか何なのか、凄く手に入りにくいんです。
 AMAZONでも新品で全作揃えられないし、中古はプレミアついて高くなってる始末。

 とりあえず2巻は普通に売っていたので買ったんですが、1巻からじゃないとなんとなく読みたくなくて、まだ積み本のひとつになっています。
 秋葉原のアニメショップなんかでも品切れしてるんですよ。

 他の本の通販サイトとか探して、今出てるシリーズの本、全部注文しました。
 在庫2点とかしかないの。危ない危ない……。

 1冊も読まないうちに全巻揃えるのは冒険だなぁ…と思ったんですが、待ってる余裕も無いのです。
 なんでこんなに品薄なんだろう…謎。

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