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猫と読書とレースにまみれた怠惰な日々。

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零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 / 西尾維新

零崎人識の人間関係 零崎双識との関係 (講談社ノベルス)
発売元: 講談社
価格: ¥ 998
発売日: 2010/03/25
おすすめ度 3.0

 番号順に読んで最終巻の3冊目。
 人識が双識と勘違いされて呪い名連中に追われる話。…と書くとそれだけで完結しちゃうかも…。

 前に読んだ霧桐伊織がかなり面白かったので、私的には落ちるかも。
 けど、十三階段に出てきた呪い名連中の兄貴分的な人が出てきたりするので、あのへんが好きだったら面白いと思います。

“文学少女”見習いの、卒業。 / 野村美月

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
発売元: エンターブレイン
価格: ¥ 693
発売日: 2010/08/30
おすすめ度 5.0

 いいー話だったー。
 毎回思うけど、このシリーズはいつも気持ちがよく終わってくれるのですごいいい気分です。

 小説って後味の悪い終わりのものが多い気がするので(そういうのばっかり読んでるからだろうか?)、こういう本は貴重でありがたいです。
 モチーフは夏目漱石『こころ』とチェーホフ『桜の園』でした。

 間に入っているななせとの話もほっこりしててよかった。
 それにしても、最初から失恋することが確定していたのに、その失恋もこんなに清々しすぎて顔がほころぶ感じだと嬉しい。
 コノハもかっこよかった。ドキドキしちゃった。

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 / 西尾維新

零崎人識の人間関係 無桐伊織との関係 (講談社ノベルス)
発売元: 講談社
価格: ¥ 1,092
発売日: 2010/03/25
おすすめ度 4.0

 そんなわけで2冊目読了。
 あと2冊の図書館予約もあと少しだし、今月中には全巻読み終えるだろう。。。

 やっぱり戯言から続くこのシリーズはずば抜けて面白いな!!
 という感想。

 でも、タイトルに偽りありというか、まぁ、偽ってはないないんだろうけども。
 無桐伊織云々よりも紅い人とか無敗の人のキャラ濃すぎ!!
 内容は萌太くんと崩子ちゃんの話だったし。

 でも、少しだけだけど伊織ちゃんの壊れっぷりと、あと定着したKYっぷりはステキでした。
 あと、人識くんちょっと切なかったです。

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 / 西尾維新

零崎人識の人間関係 匂宮出夢との関係 (講談社ノベルス)
発売元: 講談社
価格: ¥ 998
発売日: 2010/03/25
売上ランキング: 6579
おすすめ度 4.0

 図書館で予約待ちすること3ヶ月。
 ようやく借りられました。

 4冊同時刊行の最終巻のうちの1冊。
 どれから読んでもいいらしいのですが、一応番号順に読もうと思ってまずは1冊目。

 人識と出夢とのストーリーかと思って読んでいたら、まさかラストにあいつが出てくるとは。
 玖渚直くんじゃなくてそっち!?みたいな感じでした。

 でも、本筋の時にはすっかり壊れた語り口調だった出夢が今回わりとまともだったので、おや??と思っていたのですが、その理由もわかって納得。
 出夢かわいいよ出夢。

最初の恋、最後の儀式 / イアン・マキューアン

最初の恋、最後の儀式 (Hayakawa novels)
発売元: 早川書房
発売日: 1999/06
おすすめ度 4.5

 マキューアンの最初の短編集でした。
 セメントガーデンなんかを読んでたときに感じた閉鎖的な感覚やそういったものを思わせる何かがありました。
 が、初期の作品は今のものよりもずっとずっと直接的な性表現が目立ちました。

 あと、古いほうの早川で出てるものと、最近新潮で出てるものは日本語訳されてる方が違うのですが、私は新潮の訳をされてる文章のが読みやすくて好きだなと思います。

 いろんな短編集が収録されていますが、これがその後の作品の基板になってるんだなと感じました。
 私はマキューアンのなんでもない所に出てくる変質的な描写が好きなのですが、初期の作品ということで、そういったものは特になく、全体的にモロだったんですが、そのへんはちょっともの足りなかったな。

 また新刊が早く日本語訳されて発売するのを楽しみにしようと思います。

猫物語[黒] / 西尾維新

猫物語 (黒) (講談社BOX)
発売元: 講談社
価格: ¥ 1,365
発売日: 2010/07/29
おすすめ度 4.5

 アニメのDVDと同時発売だった小説。
 今までなんとなく語られてきたGWの羽川翼の障り猫の話。

 忍野メメがそこにいることの安定感とか、まにわに蝙蝠の技を阿良々木さんが使うとどうなるかとか。
 羽川の家庭事情とか。

 アニメDVDのAC最終話を見た後だとなるほどなぁと。
 でも、一番面白かったのが月火ちゃんとの下着話でした。

 まだ意外に続くみたいなので、楽しみにします。

初夜 / イアン・マキューアン

初夜 (新潮クレスト・ブックス)
発売元: 新潮社
価格: ¥ 1,785
発売日: 2009/11/27
おすすめ度 4.5

 日本で訳本が出ている中では最新作。
 マキューアンの『初夜』を読了しました。

 タイトルからして想像するのは、新婚旅行に出かけた先で迎えた初夜の、ハプニングもありつつも結局は甘ったるい話…かと思いきや。
 いやはや…。

 私は彼女、フローレンスの気持ちが少し(いや、かなり)わかる。
 私もフローレンスのように、性交渉に嫌悪感を抱く人間である。
 本文中に書かれていたように、妥協してここまでは許したら、今度は更につぎの難題が待ち構えるのである。
 本来なら、二人で楽しみながら超えてゆくものだと思うが、フローレンスにも、私にも次はこんなことがしたいという欲求が湧いてこないのだ。でも、相手を愛していないわけでは決して無いのだ。
 強く愛しているが、それでも受け入れられない罪悪感と辛さが、とてもよくわかる。

 私は、作中とは生きている時代が違うから、そういう気持ちを伝えることができるし、まして、こうやって公にすることもできる。
 でも、彼女の時代ではそんなこと、考えもつかないことなのだ。
 なんだか、果てしなく悲しい思いが湧き上がってきて、なんともいえない気持ちである…。
 自分の気持ちをその場その場で話すことができていたら…もう少しあとの時代だったならば、二人でゆっくり解決していこうと考えることもできたのだろうと思うととても残念に思う。

 マキューアン作品は、やはり性描写の気持ち悪さが強くて、読んでいてそれだけでたのしい。
 なので、ここから先は下世話に感想を……。

 ひとつめ。エドワードは、この日のために1週間自慰を禁じている。ねぇ、男性ってみんなそうなの?そういうものなの??
 だから余計にあんなことになっちゃったんじゃないの!?…とか言っても後の祭りだけど。

 ふたつめ。毛の表現が変態的過ぎる。
 彼女の下着からはみ出た1本の縮毛とか、彼の鼻の穴から1本だけ飛び出た毛とか。

 上記2点を読むだけでも、マキューアンだー…と読んでいて幸せになれる(笑)

 そんな描写とは相対的に、エドワードの家に向かって3時間もの道のりを歩いてきたフローレンスの可愛らしさ、その場面の美しさや、フローレンスの家で聞いたモーツアルトのハフナーの荘厳さが際立つ。

 本文中には出てこなかった、フローレンスと父親の関係も気になる。

パルタイ / 倉橋由美子

パルタイ (新潮文庫)
発売元: 新潮社
価格: ¥ 420
発売日: 1978/01
おすすめ度 4.0

 ちょっと前、倉橋由美子のパルタイを読んでいた。
 昭和35年に発表された、著者のデビュー作である。。。

 ヘトヘトになりながら短編1本読観終えて、つぎの非人を読み始めると、なんだかもうお腹がいっぱいになって、数ページ読んで閉じた。。

 猛毒なのだ。。。全体が。

 なので、毒にやられても平気なとき…というか、既に完全に自分の毒で麻痺している朦朧としている時でないとやられてしまう。
 ベッドの棚に置いてある『ドグラ・マグラ』下巻の上に積み重ねた。

 読むべき時に読もう…。すごかった。

お釈迦様もみてる スクール フェスティバルズ / 今野 緒雪

お釈迦様もみてる スクール フェスティバルズ (コバルト文庫) (コバルト文庫 こ 7-67)
発売元: 集英社
価格: ¥ 480
発売日: 2010/07/01

 久々に発売日を事前にチェックして即購入。
 そして即読みました。

 ペースが早いので、いつも、知らないうちに発売してて、なんとなく知ってあとで読んでいる感じになっていますが、今回は、読んだ本をネットでチェックしていたら、見たことのない表紙が目に止まって、偶然発売日購入になりました。

 時系列は『マリア様がみてる』の無印とリンク。
 祐巳たちがスールになるならないでワイワイしてた頃、花寺ではこんなことが起こってましたよーみたいな話と、柏木目線でのリリアン文化祭。
 あーギンナン王子って呼ばれてたなーとか思い出しながら読んでました。今回の柏木さんは大分悩める人になっていてちょっと印象が違う感じに。

 社交ダンス…のシーンは、なんか読んでて恥ずかしい感じに。。。
 でも、祐麒好きなので、よかったです。

刀語 絶刀・鉋 斬刀・鈍 / 西尾維新

刀語 第一話 絶刀・鉋 (講談社BOX)
発売元: 講談社
価格: ¥ 1,029
発売日: 2007/01/10
おすすめ度 3.5

 図書館で予約が回ってきたので、いっぺんに借りてガンガン読んでます。
 内容は、アニメ放送とほぼ同じ。
 期待していた言葉遊びも殆ど無いし、ただ真面目にストーリー展開がなされていくのが少し寂しいところ。

 でも、小説を読んだ直後に改めてアニメを見返してみると、ちゃんと再現されており、アニメも楽しんで鑑賞することが出来ました。
 そういう意味では、原作を読んでからアニメを見るという形式が一番楽しめる気がします。

 あと、講談社BOXの割に、文章も一段組で内容は薄いです。
 あれで1,000円とか、買うかと言われたら、私は買いませんね。
 図書館で借りて読むのが丁度いいと思います。

刀語  第二話  斬刀・鈍 (講談社BOX)
発売元: 講談社
価格: ¥ 1,155
発売日: 2007/02/02
おすすめ度 3.0
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